全然内容が映像とかけ離れているのですが、最近はここ一ヶ月くらい金融工学に興味がわくようになって、それで図書館に行って勉強してる感じです。
いままで経済学っていうとあんま数式を使わずにミクロ経済だとかマクロ経済だとかやってる印象が強くて、手を出す気にならなかったんですけど、この金融工学っていうのはむしろ数式をぶんぶん振り回して資産運用だとか投資だとかリスクヘッジだとかを合理的に選択するための学問らしいんです。驚いたのが経済学なのに確率微分方程式とか多重積分とかモンテカルロシミュレーションとか出てくるんですよ。え~!って思いません?自分は思った。
そしてやる気になった理由の二つ目としては、金融工学っていう学問が最近出てきた新しい理論(1950年代頃)であり、そしてその理論が広く金融機関に応用されているというところ。なんか個人でも応用できそうじゃないっすか?少なくともいままで習ってた中国語よりは役にたちそうです(あれ絶対一生使わないと思う)。
そんでどうせなら大学で習った数学の知識もあるし、見た感じそんな難しい数式はなさそうだからいっちょやってみっか!と思って大学の図書館から借りてみた本がこれ。
- 金融工学入門
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- 発売元: 東洋経済新報社
- レーベル: 東洋経済新報社
- スタジオ: 東洋経済新報社
- メーカー: 東洋経済新報社
- 価格: ¥ 2,730
- 発売日: 2002/04
- 売上ランキング: 259606
印象としては自分のような理系大学生相手に分かる程度の数式を組み立ててって、無裁定価格理論から最終的にはノーベル経済学賞を受賞するに至った「ブラック-ショールズ方程式(Black-Scholes equation)」を導出するよっていう内容。大学の講義と同じようにノート取りながら、大体2ヶ月かけて読破しました。読んだ感想としては、
「いやぁーすごいっすねぇー言われりゃあ分かりますけどこんなん思いつかないっすよ~」
という感じ。でも金融工学が大体どんな感じの理論なのかは理解できました。そして現在読み始めてる本がこれ。
- 金融工学入門
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- 発売元: 日本経済新聞社
- レーベル: 日本経済新聞社
- スタジオ: 日本経済新聞社
- メーカー: 日本経済新聞社
- 価格: ¥ 5,040
- 発売日: 2002/04
- 売上ランキング: 95035
- おすすめ度
入門書と言っておきながらとにかく分厚い。600ページくらいある。小さい辞書並み。4月末返却予定なんですけどそれまでに読破する気になれません。うぇ。
前の本が理論的に金融工学について説明しているのに対し、今回の本はどちらかというと「どのようにして金融工学を用いるのか」について重点的に語っている印象。もちろん数式や証明などの理論的説明も載ってます。前の本を読んでいるおかげで、少しですがさくさく読める感じです。
で、まだ学習している途中なんですがいまんとこ思っていることは
「これ応用範囲広すぎ」
です。
お金っていうのはたとえ好きだろうが嫌いだろうが-資本主義社会にいる限り-否応なしに自分らの生活に深くかかわってきます。そしてそれにまつわる問題(例えば住宅や車などのローンとか保険とか)も生きているうちに出会うことになります。
金融工学とか投資科学は、そういったお金に関するリスクを適切に管理する合理的な選択肢を提示してくれる。それが強みなんかなぁと思っています。あんま学んでないんで偉いこと言えないですけど・・・
最後に投資科学についての応用について言及している『金融工学入門』デービッド・G・ルーエンバーガー氏の文章を引用して終わります。
投資分析は、代替案を検証し、どの代替案が最も好ましいかを決定する方法である。(p.4)
個人に対しては、それは住宅のモーゲージの決定や、退職に対する計画などの個人の投資決定に適用される。また、製品開発に投資すべきか、新しい製造工場を建設すべきか、どのように資金源を管理するかといった、事業の意思決定にも適用される。最後に、ダムを建設すべきか、税率を変更すべきかなどといった行政の意思決定にも適用される。(p.3)
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